たばこをやめよう! 禁煙外来のススメ

自分のカラダに、そして家族やパートナーに悪影響を及ぼす喫煙。「自分の力だけではやめられない……」というあなたのために、禁煙をサポートする禁煙外来をご案内します。
掲載期間:2008年9月22日〜2008年11月21日
この特集は終了しました。
掲載内容は公開当時のもので、現在の医療方針と異なる可能性があります。
詳しくは、医療機関にお問い合わせください。
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あなたのたばこ、続けて大丈夫?

カラダからみる喫煙の怖さ

タール・ニコチン・一酸化炭素イメージ

あらゆるがんの原因だといわれている喫煙。たばこを吸うことで、何千種類という有害物質がカラダに入るといわれています。たばこにはがんの要因とされるタール、依存性のあるニコチン、酸欠状態をもたらす一酸化炭素などのほか、ありとあらゆる有害物質が含まれています。

それらが体内に取り込まれることで総合的に働き、体内のさまざまな細胞にダメージを与えることで、がん以外のさまざまな病気も引き起こします。煙の通り道となる口やのど、肺の病気だけでなく、動脈硬化や脳卒中などの循環器疾患など、あらゆる疾患やカラダへの悪影響が喫煙によって引き起こされると判断されています。

大切な人からみる喫煙の怖さ

喫煙での悪影響は本人だけでなく、周囲にいる人をも巻き込みます。喫煙者による一次喫煙と、周囲にいる人が煙を吸い込む二次喫煙。煙の成分の違いは、実はあまりよく解明されていませんが、二次喫煙によって及ぼす影響については明らかになってきています。たばこを吸っている人が近くにいればニコチンや一酸化炭素も存在し、自分が吸っていなくても喫煙者と同じようにカラダへの影響を受けてしまうのです。

パートナーに与える影響

パートナーが喫煙しているだけでも、吸わない相手に対してさまざまな影響をおよぼします。とくに男性が喫煙している場合、女性への影響は多大なもの。不妊につながることも考えられますし、妊娠中は胎児にも影響を与えかねません。

なかには、喫煙していない人でも、パートナーが喫煙していることが原因でがんが発生することも多い、という報告さえあります。パートナーを守るためにも禁煙を考えてみてはいかがでしょう。

子どもに与える影響

親が喫煙していることで、低身長や奇形、知能の低下が子どもに生じることがあります。

また、喫煙だけが原因とは限りませんが、両親の精神状況が間接的に影響する可能性もあります。喫煙の物質としてだけではなく、「たばこを吸う」というストレスの処理法が悪影響を及ぼすこともあるようです。

お金からみる喫煙の怖さ

「いったいたばこにいくら使っているのだろう?」。そう考えると禁煙の二文字が頭に浮かんでくる方も多いと思います。たばこは税負担率が6割以上と、我が国で最も税負担の重い商品のひとつです。

最近では増税で1箱1,000円程度に引き上げ、国際価格に近づけようという動きが活発化しています。今年から始まったタスポの導入を含め、今後は「たばこ購入は手間でお金がかかるもの」という認識がさらに進んでいくのではないでしょうか。

あなたが吸っているたばこ、いくらかかっているか計算してみよう!
あなたのたばこの習慣を教えてください
あなたのたばこはこれだけお金がかかっています!
1箱の値段
1箱の本数
1日に吸う本数
計算する
1日で 1ヶ月で
1年で 10年で
あなたはいくら、たばこに使いましたか?
これからいくら、たばこに使いますか?

コラム1:あなたは何で禁煙した?

Yahoo!リサーチ・モニターに対するインターネット調査で、「禁煙のきっかけ」「禁煙成功の理由」を聞いてみました。

まず、禁煙に成功した人に、禁煙のきっかけになった主な理由を聞いてみました。最も高かったのは「自分の健康が気になったから」(46%)、2番目に高かったのは「節約したいから」(16%)となっています。健康意識の高まりが禁煙の主なきっかけになった人が多いようです。

次に、禁煙に成功した理由を聞いてみました。「禁煙したいという自分の強い意志を持ったこと」「無理せず自分のペースで禁煙に取り組めたこと」「健康になりたい(健康でありたい)という気持ちを持ったこと」の3つが特に高く、主な理由になっています。健康意識の高まりが禁煙のきっかけになり、強い意志を持ちながらもマイペースで禁煙に取り組めた人が、禁煙に成功した人には多いようですね。

禁煙成功のポイントは「自分の気持ち次第」ということのようですが、意志が弱く禁煙する自信がない……、という方も諦めずにいろいろな禁煙方法を試してみてください。きっと、自分に合う禁煙方法が見つかると思います。

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まずは「この1本をガマン」から。禁煙外来へ行ってみよう!

禁煙外来ではどんなことをするの?

たばこをやめようと思っても、ひとりでは意外と大変なもの。強い意思がなければ、禁煙は達成できません。禁煙外来は人や薬の補助によって、たばこをやめやすい環境作りをサポートするものです。医師が援助してくれたり勇気づけてくれたり、禁煙補助薬があることによって通常よりエネルギーを使わずに禁煙に向かうことができる。禁煙外来の意味は禁煙への近道を案内し、ひとりきりでも確実に禁煙できる手助けをすることにあります。

予約・受付
問診
処方・会計
通院
予約・受付
来院して受付を済ませます。事前に電話やインターネットで予約してからでも、直接来院でも受付けてくれます。システムは病院によって異なるので、事前に確認しておくと安心です。
問診
カウンセリングでは禁煙の意思があるかを確認することから始まります。その後、禁煙の状況を専用の手帳に記入。今後の効果をみる目安のため、体内の一酸化炭素濃度も測定します。
処方・会計
現在では錠剤の飲み薬が主流で、まずは2週間分の薬が処方されます。禁煙外来は3か月間だけ保険適応となりますので、1回の来院で各3,000円程度。3か月を過ぎたら自己負担になります。
通院
初診から2週間おきに通院することが決められています。来院したら、医師からのアドバイスを受けて体内の一酸化炭素濃度を測定し、薬が処方されます。基本的には保険適応の3か月間で終了するプログラムです。
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禁煙外来で処方される飲み薬ってどんなもの?

処方される飲み薬イメージ

たばこを吸うと、脳にあるニコチン受容体にニコチンが結合して快感を生じさせる物質が放出されます。飲み薬はこの受容体に結合することで、ニコチンと結合した場合より少量の快感物質を放出させ、イライラなどのニコチン切れ症状を軽くする効果があります。ニコチンそのものではないため、依存性がなく、より効果的に禁煙に向かうことができるのが最大の特徴です。

また、薬を飲むことでニコチンが受容体に結合するのを邪魔するため、たばこを吸ってもおいしく感じなくなります。このような効果も禁煙を助けてくれる要素のひとつです。

コラム2:禁煙外来の実態を知ろう

Yahoo!リサーチ・モニターに対するインターネット調査で、今度は「禁煙外来」の実態を探ってみたいと思います。

皆さんは「禁煙外来」を知っていましたか?今回のアンケートでは、「内容まで詳しく知っていた」「言葉だけは聞いたことがある」を合わせた「認知率」は74%という結果になりました。「禁煙外来」は広く知られているようですね。

ところが、「禁煙外来」の利用率は、「利用したことがあり、実際に治療を受けた人」と「利用したことはあるが治療を受けなかった人」を合わせても3%とかなり低く、ほとんどの人が利用したことがないことがわかりました

一方、禁煙したいと思っている人の「禁煙外来」の今後の利用意向を聞いてみると、「とても利用したいと思う」または「まあ利用したいと思う」と回答した人は合わせて、28%。反対に、「まったく利用したいと思わない」「あまり利用したいと思わない」人は、合わせて36%。利用したいと思わない人が、利用したいと思う人を上回る結果となりました

利用がすすまない理由は何なのでしょうか。理由として、次のような意見がありました。

  • ・費用がどのくらいかかるかわからないから(20代・男性)
  • ・時間がない(30代・男性)
  • ・近くにない(30代・女性)

治療にかかる時間や費用を心配する声があるようですが、通院は2週間に1度、3か月以内であれば保険も適用されるなど、禁煙外来は気軽に相談できる場所です。自分ひとりの力では禁煙する自信がない、医師の治療を受けることで無理せず禁煙に取り組みたい、という方は一度、禁煙外来を訪ねてみてはいかかでしょうか。

「禁煙外来」をさらに分析! Yahoo!リサーチ
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監修医師紹介
監修医師紹介 曽根 正好

プロフィール

曽根 正好
「そねクリニック」院長。1982年、北海道大学医学部卒業。東京女子医大などに勤務後、ミュンヘン大学生理学研究所に留学。2002年に「そねクリニック」を開業。“町の医師”というポリシーを持ち、日常的に起こる医学的な問題に総合的な立場から診療する。
そねクリニック
そねクリニック

住所:
東京都新宿区新宿3-31-1 大伸第2ビル6階
TEL:
03-3356-3888
アクセス:
東京メトロ丸ノ内線・都営新宿線「新宿三丁目駅」A1出口より徒歩30秒
JR線・小田急線・京王線「新宿駅」中央東口より徒歩3分

医師からのコメント

はっきりいいますが、たばこはさまざまな病気を引き起こす原因になります。ですから健康のためにも「たばこを吸わない自分」を作っていくことが大切だと思います。また、ストレスもたばこを吸う要因のひとつ。これからは、ストレスを上手に緩和し、自分のライフワークバランスを保っていくのも、健康に過ごすために必要なことではないでしょうか。出世だけを人生の目的にせず、生活も充実させることも大切なこと。生活の中にストレスのない環境を作ればたばこが必要なくなる人も、きっとたくさんいるはずです。
取材・文・撮影/カイト株式会社
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